中学生の英語力、目標値達成者が全国の2.5倍!その勉強法とは?

この記事は4526文字です。
約4分で読めたら読書速度1200文字/分。

文部科学省の目指す英語力は、中学校卒業段階でCEFR A1レベル(英検®3級)相当以上です。みなさんは、英語の実力がどのくらい身についているか確認できていますか?

語彙学習、英語長文のリーディング、リスニングなど、具体的な英語勉強方法をご紹介します。

中学で学ぶ英語の内容とレベル

新学習指導要領では学ぶ語彙数が400語増加

中学3年間での英語の習得語彙数は、旧学習指導要領より400語ほど増加し、1600~1800語を学ぶことになります。中学では、小学校で600〜700語を学んでいることが前提で授業が進むので、しっかりと復習をしておくことが大切です。

中学英語語数

中学3年で英検®3級相当以上を目指す

文部科学省の目指す英語力は、中学校卒業段階でCEFR A1レベル(英検®3級)相当以上を達成する生徒50%以上にすることです。高等学校卒業段階では、CEFR A2レベル(英検®準2級)相当以上の割合50%を目標としています。

令和4年度「英語教育実施状況調査」では、「CEFR A1レベル相当以上の英語力を有すると思われる生徒の割合」は49.2%と、目標の50%に近づいていますが、実際に検定などを”取得”している中学生は27.3%と目標の半数程度です。

文部科学省: 令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果について

英検®取得のメリットは?

高校受験で優遇される英語民間試験

高校入試において、民間英語試験を活用しスコアによって入試の優遇を受けられる学校もあります。

公立高校入試では、埼玉県や大阪府 などで外国語の外部試験(英検等)の結果が活用されています。私立高校においても加点や評定優遇などの優遇措置が設けられていることがあるので、志望校の募集要項や入試情報を確認しましょう。

優遇処置の例

・読み替え得点率英 検準1級100%、2級80%【大阪府立高校】
・準2級以上で調査票に加点(上限30点)【千葉県立千葉南高等学校】

また、大学入試では、特に総合型選抜や学校推薦型選抜において、英検®等の外部試験資格の取得を出願条件として課したり、それによって優遇措置を施したりする大学が増えてきています。

共通テストに向けて、長文読解力とリスニング力が養われる

英検®合格には高いリーディング力とリスニング力が必要です。

リーディングでは会話文や長文を時間内に読み解く必要があります。特に準2級から語数が大幅に増えるため、読むスピードをアップする対策が必要です。

リスニングでは1回のみの放送も多くあり、複数人の会話が出題されることもあるため、英語を聴くトレーニングもしっかりと行う必要があります。

各試験比較 リーディング
記載語数(試験時間)
リスニング
放送速度
英検®3級 約1,600語(50分) 125〜135語/分
英検®準2級 約2,500語(75分) 120〜130語/分
英検®2級 約3,100語(85分) 135〜145語/分
英検®準1級 約3,800語(90分) 135〜145語/分
TOEIC® L&R 約6,800語(75分) 160~180語/分
大学入学共通テスト (2023年) 約6,127語(80分) 140語/分

※SRJ調べ

将来的には大学入学共通テストに向けての対策にもつながってきます。今のうちから確かなリーディング力とリスニング力をつけておく意味でも、英検®取得を目指しましょう!

英検®所得率が全国の2.5倍を実現した勉強法

「速読聴英語講座」受講者の英語力を調査

さて、早い段階から英検®の取得を目標にがんばることがいかに大切かお分かりいただけたでしょうか。
ですが、先ほども述べた通り実際に全国の中3生の英検などの取得率は3割に満たないのが現状です。しかしその一方で、全国平均の2.5倍もの取得率を実現している勉強法があります。その方たちはどんな勉強をしているのでしょうか。

日本速読解力協会では、提供する「速読聴英語講座」の中学3年・高校3年の受講者1,366名に実用英語技能検定の取得級についてアンケートを行いました。
その結果、中3生の67.0%が「英検®3級以上」を取得、高3生の78.9%が「英検®準2級以上」を取得しています。「速読聴英語講座」受講者の「CEFR A1レベル相当以上を取得している生徒の割合」は、全国の中3・高3生に比べて2倍以上の取得率となりました。

英検取得割合

英検®対策もできる速読聴英語講座

速く正確に読む・聴く力を鍛えるトレーニング

「速読聴英語講座」はCourseⅠ〜Ⅳと、入試・検定対策コースがあり、自分のレベルに合ったコースから受講できます。
リーディングでは、意味の固まりごとに前から読み進める“スラッシュリーディング”の読み方を訓練し、読む時間の短縮を目指します。

リスニングでは、最大2倍速で聴く「倍速トレーニング」を行い、聴き取る力を向上させます。

英単語のトレーニング内容

単元ごとに10〜30語の単語を学習します。発音や例文を確認し、フラッシュカードも活用しながら単語を覚えます。覚えられたら、単語テストを行います。正答率が100%になるまでしっかり復習します。

Vocabulary

英語長文のトレーニング内容

英文を読み、3つの設問に答えます。単元が進むごとに、文章は長くなります。飛ばし読み・ななめ読みなどをせず、内容を理解しながら読みましょう。

結果画面では正答数や読書速度が表示されます。英文や和訳を確認し、内容をきちんと理解しましょう。 

Reading

また、英文を速く読むトレーニングとして、なぞり読み、スラッシュリーディングを行います。
トレーニングでは、文を固まりでとらえることを意識して取り組みます。
トレーニングの前後には読書速度計測を行い、読書速度の伸びを確認します。

Speed Reading

リスニングのトレーニング内容

英文を聴き、リーディングと同様、3つの設問に答えます。トレーニング時には自分が納得できるまで聴くことができますが、できるだけ1回で聴き取れるように取り組むなど、目標を立てることもできます。

演習が終わったらスピードリスニングで、スピードの速い音声を聴き取る練習ができます。

Listening

英語の「聴きとり」が難しいと感じているのは、英語のスピードはもちろんですが、英語のリズムや音声の特徴に慣れていないということが挙げられます。例えば、日本語では「ス・ト・レ・ス」と4拍で読むのに対し、英語では母音が一つで「stれs」のようになります。

倍速トレーニングをすることで、この子音の聞きとりや音節、アクセントに慣れ、リスニングの力が身に付いていきます。

Speed Listening

受講生からは、嬉しい声も寄せられています。

中学3年生
K.Mさん

【英検®準2級合格】
単語から学べることで、英検®に向けての読解力を高めることができた

英検®の長文対策をしたい時、文章の中の単語が分からなくて文章を読む練習にならないことが多かったけれど、速読聴英語だと単語から学べるので英検®へ向けての読解力を高めることができました。普段のトレーニングでは、単語ごとに切って発音する機能が特に英語力UPに役立つと感じました。

中学3年生
I.Yさん

【英検®準2級合格】
速読聴英語をやっていたおかげで、英検®でも時間に余裕が持てた

英検®の長文は内容が難しい上に長く、他の問題もあるので速読聴英語をやっていたおかげで時間に余裕を持てました。単語テストを最初に解いてから文章を読むので、文章の内容とそこでの単語の使い方を学べるのでそこが良い点だと思います。
1週間に1回でもコツコツと続けていれば、積み重なり自分の力になるものがあるのでがんばってください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。「速読聴英語講座」は、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

※成果の表れ方には個人差があります。

まとめ

速読聴英語講座で英検®対策ができる!

  • 中学校では累計1600~1800語を学ぶ
  • 文部科学省は中学校卒業段階でCEFR A1レベル(英検®3級)相当以上を達成する生徒50%以上にすることを目指している
  • 速読聴英語講座を受講している中学3年生は67%が英検®3級以上を取得
  • 英検®取得取得は、入試で優遇を受けられ、受験に必要な英語力が身につくなどメリットが大きい

学習指導要領の改定内容からもわかるように、英語学習に文部科学省も力を入れており、中学3年生の「CEFR A1レベル以上を取得している生徒の割合」は、10年前の調査に比べて2022年の調査では約3倍も増えています。
しかし、求められる英語力が高くなったことで、英語が”得意な生徒”と”苦手な生徒”に二極化していることも指摘されています。英語を得意教科にするためにも、「速読聴英語講座」で読む・聴く力を鍛えましょう!

監修

安田 哲

日本速読解力協会 理事

約20年間首都圏の塾現場の最前線で指導を行い、特別講座で担当したクラスからの首都圏最難関附属高校の合格率80%超などの結果を残す。

関連キーワード

人気記事

時代とともに変化する!?日本の語彙
2023.02.17

言葉の意味は時代と共に変わる!?変化する日本語の語彙

日常の会話やコミュニケーションなど、生活に欠かせないのが母国語の『語彙』です。文化庁が実施した調査の結果でも、言葉やその使い方について、社会全般の課題があると答えた人が8割を超える結果となっています。

2024年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 国語 文字数を分析 難易度は昨年並みだが、速読解力は必須

2024年1月13日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は、文字数は昨年並み。出題意図が明確な問題が多かったものの、昨年同様複数の文章や資料を関連付けて答えを導き出す力が必要です。

2024年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 英語 語数を分析 3年連続6,000語超え

2024年度(令和6年度)大学入学共通テストが、2024年1月13、14日に行われました。リーディングでは3年連続で6,000語を超え、リスニングでは今年も非英語母語者が混じる会話や、グラフや図と絡めた出題がみられ、総合的な英語力が問われました。